カッパァ華
それは政吉も考えていたことだった。



昔のあの一件以来、池に見に行っても河童には会えずに今までいたからだ。



しかし、秀樹が見たという河童は間違いなく、昔助けてくれた河童に違いないと政吉は考えていた。




「それはわからんな……ただ池の中にいなかったのは違いないだろう。
毒の池になってしまっていたからな……
今ではもう毒も消えたみたいだが。」



「じゃあ、どこや?」



「もしかすると他に住処があるのかもしれんな。わからんがな……
河童様の生態を詳しく知っている者は、誰もいないからな」



「カッパァの家は他にあるんか!」



「わからんがな」



「明日、探しに行こうや! おとんも会いたいやろ! そのカッパァに!」



「もうお父さんも大きくなったから、河童様もわからんだろ……」



「そんなんわからんやん! 明日行こうな!」





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