カッパァ華
「そこは、人がまず踏み入れるような場所じゃないんだろう。
お父さんも昔におじいちゃんから聞いたが、探してもわからんかったんや」



「ワクワクするな! はよ行こう!
きっとそこにカッパァ住んでるんや!」



「この奥なのは間違いないと思うが……」



秀政はすでに先に進んでいた。



「早く! おとん! はやくー!!
早く探検しようや!」



「あいつだけは……昔の俺によく似とる」



政吉は苦笑いをし、秀樹のあとを追いかけていた。

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