カッパァ華
「待ってや、おとん! チェッ……
一緒に探してくれてもええやんか……」
不満だらけの秀樹だったが、二人を乗せた車は自宅へと向かっていた。
「なぁ、どんな顔してるん?
カッパァって!
何食うんやろ……あそこにキュウリとかなかったけどなぁ……
なぁ、なぁ、やっぱりカッパァはキュウリ喰うんやろ?
隠れて、カッパァがキュウリ栽培してんのかなぁ……
あ! 人を襲ったりしないよな?
なぁなぁ! おとん聞いてる?」
「河童様は、人を襲ったりはせん。
守ってくれるんや」
「なら、安心や!
明日、また武志ら呼んで見に行くわ!
ええやろ?」
「別にかまわん。だがなもしほんまにあの卵が河童様のなら……
もしも河童様を見ることがあっても、お前は危害を加えたりしたらあかんぞ!」
「分かってるわ! でももし、捕まえたら飼ってもいいんか?」
「そんなバチ当たりなことしたら、家には入れんからな」
「えー……また外は嫌やわ……」
秀樹は悪さばかりしていたため、よく玄関に出されていたのだ。
「ほんまにまだ河童様がいてはるなら、お父さんにはもう見えないかもな」
「なんでや? 目悪くなったんか?」
「子供の前にしか現れてくれんって、おじいちゃんが言うてたわ。昔にな……
それに卵を見たのは、お父さんも初めてや」
「マジかよ! じゃあ俺、子供やから見えるやん!
俺、めっちゃラッキーやな!
あ! 夏休みの自由研究カッパァにしたらいいんや!」
「やめとけ。あまり広めたらあかん。
河童様が住みにくくなるやろ。」
「あ。そうやな……
秘密基地みたいなもんやな!」
「なんにしろ、捕まえようとかアホな事考えんなよ、お前は」
一緒に探してくれてもええやんか……」
不満だらけの秀樹だったが、二人を乗せた車は自宅へと向かっていた。
「なぁ、どんな顔してるん?
カッパァって!
何食うんやろ……あそこにキュウリとかなかったけどなぁ……
なぁ、なぁ、やっぱりカッパァはキュウリ喰うんやろ?
隠れて、カッパァがキュウリ栽培してんのかなぁ……
あ! 人を襲ったりしないよな?
なぁなぁ! おとん聞いてる?」
「河童様は、人を襲ったりはせん。
守ってくれるんや」
「なら、安心や!
明日、また武志ら呼んで見に行くわ!
ええやろ?」
「別にかまわん。だがなもしほんまにあの卵が河童様のなら……
もしも河童様を見ることがあっても、お前は危害を加えたりしたらあかんぞ!」
「分かってるわ! でももし、捕まえたら飼ってもいいんか?」
「そんなバチ当たりなことしたら、家には入れんからな」
「えー……また外は嫌やわ……」
秀樹は悪さばかりしていたため、よく玄関に出されていたのだ。
「ほんまにまだ河童様がいてはるなら、お父さんにはもう見えないかもな」
「なんでや? 目悪くなったんか?」
「子供の前にしか現れてくれんって、おじいちゃんが言うてたわ。昔にな……
それに卵を見たのは、お父さんも初めてや」
「マジかよ! じゃあ俺、子供やから見えるやん!
俺、めっちゃラッキーやな!
あ! 夏休みの自由研究カッパァにしたらいいんや!」
「やめとけ。あまり広めたらあかん。
河童様が住みにくくなるやろ。」
「あ。そうやな……
秘密基地みたいなもんやな!」
「なんにしろ、捕まえようとかアホな事考えんなよ、お前は」