カッパァ華
それは、ゆっくりと地面から這い上がり、周りを見渡していた。


するといきなり、威嚇するように大きな声で叫びだした。



「グアアアアアアアアアア!
グアアアアアアアアアアアアアア!」



それはまるで、敵を前にし今にも襲いかかろうとするような、威嚇した叫びであった。



その声に驚き、秀樹は目を丸くし尻餅をついていた。


政吉の前には巨大な緑色の生き物。
そう、親であろう河童が立ち塞がっている光景があった。



「生きてたんだな……おまえ……」


政吉が呟くと、更に警戒したような声を発し、河童は叫びだしていた。



「グアアアアアアアアアア!
グアアアアアアアアアアアアアア!」


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