カッパァ華
「ちょっと、ここって獣とか出ないわよね?」



「知らねぇよ。山やからなんかは、おるだろ普通は」



「はぁ? なにのんびり構えてるのよ!
獣が来ないように、焚き火でも先に用意してよ! 私らが食べられちゃったら、それこそ悲惨じゃない!
早くしてよね!」



「うっせぇなぁ……わかったよ!
やればいいんだろ!」



フミヤは周りに落ちている木々を拾い出している横では、一人パクパクと肉を頬張るマキの姿があった。




「マジうざい……あいつ」



フミヤはボヤきながらも、
大きめの石も集め、石で丸く輪郭を作って行っていた。



その中に木々を入れ、火を点けるとさっきまで暗かった周りが徐々に見え出してきた。
< 135 / 193 >

この作品をシェア

pagetop