カッパァ華
秀樹は、過去の記憶を思い出しながら、涙が自然と流れ落ちていた。



「なぁ、おかん。カッパァは生きてるよな? また俺から大切なものがいなくなったりしないよな?
俺、そんなのもう嫌だよ……」



秀樹は、亡き母親が側にいるかのように話していたのだ。



「明日また、俺頑張って探してくるから! きっとあいつ隠れてるだけだって、信じてるから! 」



秀樹は、悲しい過去を思い出しながら、その日は明日に備えて体を休めに入っていた。
< 174 / 193 >

この作品をシェア

pagetop