カッパァ華
翌朝、学校では新学期が始まっていた。



生徒たちは夏休みが終わり、真っ黒に日焼けをした者や、旅行したお土産話などを友達と話し合い、活気の溢れる教室となっていた。



しかし、それとは対称的に、秀樹は父親と職員室に行き事情を説明していたのだ。



「急な話ですね……でもお父様の仕事の都合上仕方ないのですね……」



女性の担任教師も残念そうに口を開いていた。



「はい。色々とお世話になりました。」



秀樹はその間、ずっと無言でうつむいていた。


「じゃあ、秀樹くん。みんなに最後の挨拶をしに行こうか……
みんな残念がるだろうな……
クラスの人気者だったから、秀樹くん」



政吉は先に自宅に戻り、担任教師と秀樹は教室へと向かう事となった。




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