カッパァ華
部屋は当たり前のように電気は消え、夜の保健室は無気味に鎮まりかえっていた。



「なぁ、秀くん……電気つけようか」



武志の案は見事に却下され、暗闇に目が慣れるのを待つ秀樹であった。



目が見え出すと、ワクワクドキドキした表情の秀樹は、置かれている骸骨の置物まで進んでいた。



「こういうの怖いわぁ…
ゾクゾクするけど、たまらんよな!
この怖さって!」



「隊長……」



「隊長て……なんや、とおる?」



「武志が逃げましたっ!」



二人が廊下に出ると、ロボットダンスみたいな動きで外に向かう武志がいた。


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