カッパァ華
「でも、カッパさんて卵から産まれるんだね」



「そうみたい! たぶん甲羅もあるし亀に近いんじゃない?」



「甲羅あったっけ?」



「たぶんあった気がする! 漫画とか妖怪図鑑では!」



「実際はどんなんだろうね! カッパさんて!」



「俺の想像では、目がでっかい緑の宇宙人がな、甲羅をかついどんねん!」



「ん……よくわかんないけど、変わった生き物だね……」



「せやねん! 不思議生物やわ!
あー、でもおとんが言ってたなー。
カッパァて、偉いさんなんやって!
山の神様らしい!」





秀樹が話していた時、二人の耳に大きな水がぶつかる音が聞こえてきた。



何が起きたのかと、ドキドキしながら秀樹は、急いでゆいの手をとり池に向かっていた。



ゆいはふいに手を握られた事のほうが、ドキドキしていたが。

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