カッパァ華
「お前ら早いって! 帰りだけは!
弱虫やなぁ、まったくー!」
愚痴をこぼしながら、秀樹はさらに話を続けていた。
「さっき音が聞こえてきた方を見たら、2つの光が見えたんやけど、ここ熊とかおるんかぁ?」
「くまぁ? はよ帰ろう!」
武志はそう言いながら、既に自転車のペダルに足を付けていた。
「また明日探検してみようや! 熊なら
鍋にできるんちゃうんか!」
秀樹は興奮した様子で、はしゃいでいた。
3人はそれぞれの家に帰って行っていたが秀樹は、今日みたものが気になって仕方なかったのだ。
「なぁ、おとん。よく行くあの山あるやろ?」
秀樹はお風呂に入りながら、父親に話しかけていた。
「あぁ。行ったんか?」
「武志らと、今日行ってきてん!
でも、あそこでさ今日なんかわからんけど動いててな!
武志ら必死に逃げよってん!
ほんま弱虫やわぁー」
「お前も気をつけろよ。あそこは蛇とかおるんやからな」
「ちゃうねん。蛇とかちゃうねん。
なんかなー……熊みたいなな、でっかい目だけ見えてん!」
「あんなとこに熊なんか、おるか。
犬かなんかやろ」
「えー。熊ちゃうんか。
鍋にしたかったのになぁ……」
本気で秀樹は鍋を考えていた。
弱虫やなぁ、まったくー!」
愚痴をこぼしながら、秀樹はさらに話を続けていた。
「さっき音が聞こえてきた方を見たら、2つの光が見えたんやけど、ここ熊とかおるんかぁ?」
「くまぁ? はよ帰ろう!」
武志はそう言いながら、既に自転車のペダルに足を付けていた。
「また明日探検してみようや! 熊なら
鍋にできるんちゃうんか!」
秀樹は興奮した様子で、はしゃいでいた。
3人はそれぞれの家に帰って行っていたが秀樹は、今日みたものが気になって仕方なかったのだ。
「なぁ、おとん。よく行くあの山あるやろ?」
秀樹はお風呂に入りながら、父親に話しかけていた。
「あぁ。行ったんか?」
「武志らと、今日行ってきてん!
でも、あそこでさ今日なんかわからんけど動いててな!
武志ら必死に逃げよってん!
ほんま弱虫やわぁー」
「お前も気をつけろよ。あそこは蛇とかおるんやからな」
「ちゃうねん。蛇とかちゃうねん。
なんかなー……熊みたいなな、でっかい目だけ見えてん!」
「あんなとこに熊なんか、おるか。
犬かなんかやろ」
「えー。熊ちゃうんか。
鍋にしたかったのになぁ……」
本気で秀樹は鍋を考えていた。