カッパァ華
「…………なぁ秀樹……なんでご飯が緑色なんや……?」



食卓には、

キュウリの炊き込みご飯
キュウリを半分に折ったキュウリハーフ
キュウリを焼いたキュウリ焼き
キュウリを醤油に浸したキュウリ漬け



見事なまでの、色鮮やかなグリーンの世界がそこには広がっていた。



「じゃあ、食べよ!」



「あぁ。そうだな。食べようか……」



「おとんもキュウリが大好きやろ?」



「いや、1度もそんなことは言った記憶がないんやが……」



「お! なかなかうまいなこれ!
俺、将来はコックさんもいいかもしれんなぁ!」



バクバクと食べる秀樹がそこにはいた。



< 58 / 193 >

この作品をシェア

pagetop