カッパァ華
「ん? どこどこどこ?
何みつけたの?」



「あそこだよ……ほら……わたしの指の方向みてみて!」



「わ……なんだよあれ……」



秀樹はその方角にじわじわと、警戒しながら歩いて行った。



その前まで来ると、秀樹はゆいの手をギュッと握りしめた。



「これ……やっぱり……骨か……?」



「だよね……秀くん……怖いよ……」



「大丈夫! 俺がいるから!」



そう話すと秀樹は、ゆいの手をさらに握りしめた。



「でもこの骨、なんか違くない?
頭の部分だろ? これって……
でも保健室にあるやつと形がなんか……」



「ほんとだ……なんか違うね……」



そこには土に大半が埋もれているが、頭を出した骨が数個並んでいた。

< 64 / 193 >

この作品をシェア

pagetop