カッパァ華
二人は、しばらくその骨を見ていた。


するとふいに、ゆいが周りをキョロキョロと探しだし、近くに咲いていた花を見つけてきていたのだ。


それを骨の前に置くと軽く手を合わせ、目を閉じているゆいの姿。



それを、秀樹は黙って見つめたあと、同じように真似ていた。



「今日は帰ろうか!
明日おとんと、ここに来て聞いてみる!
あ! よかったら、明日ゆいちゃんも一緒に来ようよ!
車だから早くて楽々だから!」


「いいの……? 迷惑じゃない?」


「迷惑なんかないない! おとんもそのほうが喜ぶよ!」


「じゃあ……明日は秀くんのお家に向かうね! ありがとう!」


まだ怖がっている様子のゆいを見ていた秀樹は、手をそのまま強く繋いで、入口に帰って行った。

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