カッパァ華
自宅に戻った秀樹は、たくさんの図鑑を開いていた。


生き物が好きだった秀樹の部屋には、昆虫や魚類などの様々な図鑑が本棚には並んでいる。



「んー。全部ちゃうなぁ……
なんの骨なんだろ?
なんかもっと目のとこが、デカイんだよなぁ……」



さっき見た骨を思いだしながら、ページをめくっていく秀樹だった。



「わからん!」


諦めも早い秀樹は、次に妖怪図鑑を開きだしていた。


「おー! カッパァ載ってる!
でも……ほんまこれ書いたやつ、テキトーだなぁ!
色が違いますよ! 色が!
適当すぎるわ、まったくぅ!」



そういう秀樹もまた、それには負けず劣らずだとは自分では気付いてはいなかった。



「あ。おとんが帰って来た!
聞いてみるかぁ!
おとんも骨付き肉よく食べてるし、あの骨もきっとわかるわぁ!」





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