カッパァ華
「おかえり、おとん!」


「おう。今日は何して遊んでてん?」



「あのな、あそこの山にまたカッパァに餌あげに行ってん! でもな!
あそこの奥の方まで進んだらな、なんかな……わからん骨を見つけてん!」



「骨やと? 野良犬とかか?」



「たぶんちゃうと思うわ。頭の部分は見えてたんやけどな、形がちゃうねん!」



「どういう風に、ちゃうねん?」


「わからん! でもちゃうねん!
明日な、ゆいちゃんも来るから一緒に連れて行ってや!
ゆいちゃんと約束してもたから!」



「お前は勝手に……。まぁ明日連れて行ったろ。
お前、河童様の事、それ以上広めてないやろな?
河童様あそこに住まれなくなるぞ」



「それは嫌やわ……
大丈夫! ゆいちゃんと俺しかカッパァ見てないから!
武志らは見る前にビビって来なくなったしなぁ」



「広めるなよ。静かにしてあげたほうがいいんや」



「分かった! じゃあ明日頼むなー!」



秀樹は部屋に戻って、また河童に関する本を探しだしていた。

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