カッパァ華
翌日、ゆいを乗せた車はいつもの山奥に向かっていた。


到着すると3人は池に目をやり、話し出していた。



「ここになカエル入れてんやけどな、そしたらな、ガッバァァァ!って水から緑の生き物跳ねるの見てん!
なっ! ゆいちゃん!」



「すごかったね! あの音も!」



「おじいちゃんから聞いた話ではな、この池の底に祠があると聞いたことがあるわ」



「ほこら? ほこらってなんや?」



「簡単に言えば神様を祭る場所や」



「ってことは、カッパァの家がこの中にあんのか!
良かった! 俺の家は地上で! 水の中やったら大変やんな! 息とか!
なぁ! ゆいちゃん!」



「ん……まぁそだよね」



「さぁその骨があるとこまで案内してくれ」



秀樹を先頭に3人は奥に進んで行った。
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