カッパァ華
「それはそうだけど……
秀くん立てる? 大丈夫?」



「大丈夫! でもこのカエルどうしよう
池に戻そうか……
俺はカエル食わないしな……」



ぶつぶつ呟きながら、斜面を秀樹は登って行った。


「良かったぁ! 無事で!」



「これくらいへっちゃらやわ!
そうだ! このカエルをカッパァの墓に供えよ!
そのほうが、役に立つや!」



「あ。そうだね! でもカッパさん心配したんだね。
秀くんが怪我したの見てすぐ投げたんだよ!」



「でも……カエルは食べないんだよ、俺はなぁ」


まだ呟きながら、河童のお墓まで秀樹は運んで行っていた。




お墓に供えてた時、二人の先には今までに見たこともない生き物が2本の足で立っていた。



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