カッパァ華
「お父さんがな、子供の頃の話や。河童様に助けてもらったことがあってな」




今から、37年前

当時、政吉【12歳】



「おとうちゃん、今日は河童山のカッパァに会えるかなぁ?」



「さぁなぁ。河童様も忙しいんだろ。
でも、政吉がいい子にしてたら、河童様に会えるんやないかぁ?」



「じゃあ、大丈夫やん!行ってくるなぁ」



「遅くならんように帰るんやで!」



「分かった!」



当時の政吉もまた、秀樹と同じように毎日が河童のことで頭がいっぱいだった。






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