カッパァ華

次の日は雨が激しく降っていたが、政吉は朝から釣りに行き、河童山に食べ物を持って行っていた。



「おーい！　
今日はなぁ、大漁やったで！
俺、頑張ったわぁ！
たくさん食べるんやぞー！」



政吉は嬉しそうに魚を池に入れていった。



「ここの池だけの魚じゃきっと足りないもんな。たくさんたくさんここに魚を増やしてあげるからな！」



政吉は魚を入れ終わると、雨なんておかまいなしに、またいつもの倒木に座り、池を見ていたのだ。




その時、池で何かがゆっくりと動いてくる波紋を、政吉はじっと見つめていた。