b



次の日、クラスの親睦会と称した遠足の班決めをしていた。



「フミ、俺こうゆうの苦手~……って、お前聞いてる?」

「いや、聞いてねえ……ってか興味ない。」

「うわ、ひでえよ……。」



わりいな、翔。俺は篠崎さんのことで頭がいっぱいなんだよ。



「フミくんコイワズライですか~?笑」

「っ?!」

「フミっ、お前分かりやすいのなっ! あははっ!」



くっそ……翔……許さねえよ……。



「なになに~? 恋ばな? うちらも混ぜてよ、ってか班一緒になろーよ!」



うわっ、ギャル軍団……つっても2人しかいないけど。



遠足の班は男女2人ずつの4人グループ。



俺……このギャルと同じ班になるの?



「いーよ、俺らも相手探してたし! いーよな、フミ!」



ぅおいっ! 翔なに返事しちゃってるの?!



……なんて言えるはずもなく。



「あ、あぁ、いーんじゃない?」



ぜってえ俺の顔引きつってるって……。



「やったあ~! 2人ともかっこいいって噂されてたから、一緒の班になれて嬉しい! うち、初瀬 憐(Hase Ren)。」

「あたしは氷川 花(Hikawa Hana)。」



明るめの茶髪が憐で、暗めの茶髪が花。



班が決まってからこの2人とかなりしゃべったけど、見た目はギャルだけどいいヤツら。



俺ら4人は意気投合するのに時間はかからなかった。


< 18 / 27 >

この作品をシェア

pagetop