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朝来た、教室に入ると……。



朝のまま、篠崎さんがそこにいた。



いや、正確に言えば寝てるんだけど……。



この人は入学式にでなかったのか?



うわっ……寝顔天使だ……。



これはやべえって。



起こすのは忍びないと思ったけど、このままよなかまで……なんて心配だから起こすことにした。



「あの、篠崎さん? もう放課後ですよ?」



体を揺らすと、目がぱちっと開いた。



「え、あれ?! 私寝てた……んだよね。入学式は……。」

「終わりました。」



朝の涙のせいか、少し目が赤い。


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