兄妹愛の境界線


「優月…くん…っ」




耳元で囁かれる優月くんの

真剣身を帯びた声


私を抱きしめる優月くんの手の温もり


心臓が今にも壊れそうで

どうすればいいかわからなくて




「ねぇ澪ちゃん」



「ん…?」




優月くんが私から離れ

真っ直ぐと私の瞳を捕らえる


そして











「……俺じゃ、ダメ?」



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