兄妹愛の境界線
「行くなよ、…澪」
「たっ、ただいま~…」
結局またちゃんとした返事もできずに
帰ってきてしまった…
次は本気ちゅーする…って
優月くんのことだから
きっと私をからかっただけだよね…?
「あっ!おいっ澪っ!」
携帯片手に葵が階段を走っておりてきた
「どこ行ってたんだよー!
めっちゃ心配したんだからなー!?
携帯も繋がらねぇーし……」
「ごっ、ごめんっ…!」