兄妹愛の境界線



「どっちみち俺らは兄妹だ。

きっと俺らの好きって気持ちは

妹を大切に思うがゆえの気持ちだ」



「…俺はそうは思わない」



「葵…「なつ兄だってそうだろっ!?」



「三つ子なのにアイツだけ全然顔が違う。

俺には妹より異性にしか見えねぇよ……」




「だけどな葵」




そう言ってなつ兄が俺の方に向き直る







「俺たちは同じ血が通った兄妹、三つ子なんだ

…それ以上の境界線は越えるな。上手く線引きしろ

澪がこんなこと聞いたら…「わかってる」




「わかってるけど……」







いつまでもこのままってのは

正直自信ねぇよ…




< 23 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop