兄妹愛の境界線



「母さん、俺だけにしか話せない事って何…?」




しばらく母さんは椅子に腰を掛けて

黙って一点を見つめる



そして




「あのね、澪の事……なんだけど…」



「澪の……?」



「あなたたちも、もう高校生だし

話すなら今かな、って思ったの」



「で、………なに?澪の事って……」



「実は……ね」















「……澪は棗と葵の妹じゃないの」



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