兄妹愛の境界線



するとふいに




ギュッ―





「………っ」





優月くんが私の手をそっと握った





「……ごめん、いきなりキスの次は

いきなり手とか握っちゃって」



「だっ、大丈夫…っ」





きっといま私の顔は赤い

夕焼けのせいでもなんでもなくて

ただ優月くんと手を繋いでるだけなのに


それだけなのに

自分の顔が熱くなるのがわかった

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