兄妹愛の境界線


「ね?澪ちゃん」



「そっ…それは…っ」





「澪、家に帰るぞ」




そう言って私の手を強く引いて

早歩きで前に進んでいく



私が優月くんの方を振り返ると

優月くんはいつもの優しい笑顔で

私に手を振った















「……兄貴にしては

ずいぶんと余裕なさそうな顔してた…な」


< 79 / 198 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop