兄妹愛の境界線


私と葵以外には誰もいない教室

夕方になり茜色の夕焼けに包まれる


いつもはくだらない会話をしてくるのに

今日の葵は何も喋らない




「葵…今日の試合どうだった?」




その場の静寂に包まれた雰囲気に耐えられず

話しかけてみるけれど



「……………」



葵は何も返してくれない



私はそっと葵の顔を覗きこんでみた


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