先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~
「そうそう、譲ってた。
と、ゆーより友達にナンパ頼まれて とりあえず女の子引っ掛けて啓太自身はこの店の奥に隠れてたって感じかな。」
「へぇ…………。」
啓太にそんな過去があるなんて知らなかった。
「な、菜月…………ごめん…………」
「え?なんで謝るの??」
私の言葉にキョトンとしてるマスターと啓太。
「え、だっ、だって……ナンパしてたんだぞ?そんな彼氏だぞ?そんな教師だぞ??」
マスターが尋ねる。
「でも、ナンパしても奥で隠れてたんですよね?別に何とも思いませんよ?」
「…………菜月……怒ってねぇの?」
「うん……?どーして怒るの?
私は今の啓太しか知らないんだよ?
過去がどーであれ、今の啓太がいるのはそーゆー過去があるからでしょ?
だからいいの!」
「プッ))アハハハ!!!!」
突然マスターが笑いだす。
「菜月ちゃん最高!
啓太いい子を掴まえたなぁ!
菜月ちゃん、啓太を支えてやってね。」
「は、はい…………?」
啓太の顔が赤くなる。
目が合ってドキッとする。
私は
私の目の前の啓太に恋をしたのだ。