先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~



倒れた菜月を抱きかかえて保健室に駆け込む。


ベッドに寝かせてみる。



……くそっ。
なんでこんな時に養護の先生はいねぇんだよ!



菜月の顔が青白い。



落ち着け……俺…………とりあえず……何すればいい?



そんな時だった。



ガチャ)


「あらー、杉浦先生……どーかなさいました……って…………え?あ、朝日さん?」


やっと来たか。



養護の先生、岡村 未奈 [おかむら みな]が入ってくる。



「どーしたの?顔青白いじゃない!」


「突然倒れて…………」


「ちょっと待っててくださいね。」


そう言ってカーテンを閉めてなにやら診察?的なのを始める。



「…………多分……問題ないと思うわ。貧血か……過労かしらね?」


「過労??」


「それか……極度のストレスからくる寝不足とか……かしら?まぁ、命には関わらない程度ってことですよ!」


「そ、そうですか…………」


ホッと胸を撫で下ろす。


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