先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~
菜月の目に光が戻る。
「菜月。俺は……夢を叶えた菜月が見たい。」
「…………私……。」
「大丈夫。菜月ならできるよ。」
そう言って菜月にそっとキスをする。
「っつ!ここ……学校っ…………!」
「んなこと言ったって誰もいねぇから平気だよ。カーテン閉まってるし。」
「そーゆー問題じゃないっ!」
「大きな声出すと人来るぞ?」
「うっ………………。」
黙りこくる菜月。
無言で俺のシャツの袖をギュッと握っている。
「言いたいことあるなら言わないとな?」
そう言うと彼女は顔を赤く染めて
「もっかい。」
って呟く。
かわいいな、おい。
「んー?ちゃんと言わねぇと分かんないけどー?」
ちょっと意地悪してみる。
まぁ、分かってるけど。
「………………き、キスして……。」
色っぽい声で呟かれて目眩がする。
本人にそんな気がないのがやっかいなんだよな。
「お望みどおりに。」
そう言って俺はさっきより深いキスを菜月に落とした。