先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~
「も、もしもし!?」
「あ、今勉強してたか?」
「ううん…………。なんか退屈で……(笑)」
「家おいで?」
「う、うん!いいの?」
「ドア開いてるからおいで。」
「すぐ行くっ!」
急いで髪を結いてドアを開ける。
「おぉ、早いな。」
「でしょ?」
「ん。おいで。」
部屋に入ると
涼しい風が体に伝わる。
ソファーに座ると啓太が横に座った。
なんとなく啓太の肩に寄りかかってみる。
「どした?」
「ううん……なんか、なんとなく?」
あの香水の香りがほんのりと香る。
啓太が笑って私の頭を撫でる。