先生×私Ⅱ~隣の部屋の王子様~
目を覚ますと横には大好きな彼が寝ている。
ほんと好きだなぁ…。
啓太の目にかかっている前髪をそっとかきあげる。
「んっ………。」
ヤバッ!
起こしちゃった??
………。
セーフ…。
無防備な寝顔をじっと見つめてみる。
パチッ))
急に啓太の瞳が開いて私を捕まえる。
「何見てんだよ(笑)」
「お、お、起きてた…??」
「髪の毛触っただろ?」
う…バレてた…。
「そんな顔で見つめられると困るんだけどなー…」
「っ…そ、そんな顔?…?」
「…そーゆー煽るような顔。」
「っ!!け、啓太のばかぁ…」
「口が悪いぞ!ったく…受験生が先生に向かってそんな口きいていいのかー?」
ずるい…こーゆーときだけ先生なんだから。
「…勉強する…いいもん!もー、勉強だけに専念するもんっ!」
ちょっといじけて私は布団から抜け出してみる。
すると後ろから啓太の手が伸びてきて
私の身体を引き戻す。
「…受験…頑張れな?…俺がついてるから。」
ギュッと抱きしめられてドキドキする。
「うん…。」
今の私には頷いてつぶやくしかできなかった。