鳴り響くトライアングル
「なんで、いるんだ?終わっただろ?仕事」
おそるおそる
聞くと
優菜はうつむきながら
「だってぇ、先輩と帰りたかったんですもん…」
優菜は
今にも泣きそうだった。
そして優菜はさらに
続けた。
「私、本気で先輩のこと好きなんですっ!本当です!これは」
一瞬時が止まった。
優菜は
いつにもなく
真剣な眼差しだった。
戸惑っていると
優菜はふふっと笑った。
そして俺に近づいた。
「先輩、柚子先輩に内緒で………
つきあいませんか?」