鳴り響くトライアングル
「ねえ、葉月。」
お昼。
ラーメンをすずりながら
柚子は重々しい表情で
葉月に相談をもちかけた。
「ん?どした?」
めずらしく元気のない
柚子に葉月は驚いた。
柚子は
水をごくっと飲みほしたあと
おもむろに言った。
「ねえ、雅樹さんさなんかおかしくない?」
「えー?そう?ただ徹夜して元気ないだけなんじゃないの?」
「いや、そうだけどなんか違う…」
「やっぱり柚子はすぐ気づくのね!さすが喧嘩してるだけあるねー」
葉月はふふっと笑った。
柚子も笑ったが
やっぱり
雅樹は違うと
ずっと考えていた。