鳴り響くトライアングル




「柚子先輩!みてみて!かわいくないですかぁ?これー!きゃーうさちゃん!」




優菜は
企画書をヒラヒラさせながら
柚子にみせにきた。



見ると
包丁が
うさぎの形になっている。



「なんで、包丁がうさぎなのよ!意味わからない」



柚子は
優菜の企画書を
ぐちゃぐちゃした。




優菜はびっくりするように
柚子をみつめた。





ムカつくを通りこして
何もいえないやー。


モヤモヤしながらパソコンを
打ち出した。





まあ、優菜にしては
めずらしく案をだしたな。




少し感心した。




一方
優菜は
ケロッとしていた。



今度はパンダの形を
してる茶碗を
つくると
張り切っていった。



ふと柚子は
雅樹が静かなことに
気づく。




雅樹は
朝とは違い
真剣な眼差しで
パソコンと向き合っていた。
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