鳴り響くトライアングル
朝。
柚子がいつも通りに
出勤すると
優菜の姿があった。
優菜は口を
とがらせながら
パソコンに向かっていた。
「おはよう、はやいのね?」
優菜は
無表情で柚子の
方に振り向く。
そしてパソコンの方を
向きながら
「あの、話があるんですけど…」
いつもより
トーンが低い。
柚子は
不思議に思いながら
優菜をみつめた。
「ん?なに?」
優菜はパソコンを閉じ
柚子をみつめた。
「雅樹先輩のことどーおもってますか?」
「え?ど…どーって…普通に先輩としか」
優菜は
少し笑った。
そして柚子に
不気味な笑いをしながら
こう言った。
「私雅樹先輩と付き合ってるんです。だから邪魔しないでくださいね♪」