鳴り響くトライアングル



喫茶店へつくと
雅樹はいた。



いつもより
髪はボサボサだが
やつれてはなかった。




どっか暗い表情で
悩みふけってる顔だった。




柚子は
雅樹の前に座り


メニューをみながら
話しかけた。




「雅樹さん、何にします?」


「アイスコーヒーかな」


「じゃあ私もそれにしよっかなー…」




店員をよび
注文が終わると
ほっとため息してから
雅樹に聞いた。



「単刀直入にいいますけど…昨日優菜ちゃんとなにかありました?」


柚子が真剣な顔でいうと
雅樹は
ため息まじりにいった。


「…………あったよ、いろいろ…俺もーやってけねぇよ」



頭を抱えこみ
雅樹はうなだれた。



その理由を
尋ねようとしたとき

雅樹は自ら
話し出した。




「……昨日あいつに無理やり家に連れて行かれた…そして襲われた…」
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