鳴り響くトライアングル
「悪いことしたとは思ってません。ただ私は先輩が好きなんです。文句はありますか?」
優菜はそういって
柚子をみつめた。
柚子は
真剣な顔つきで
優菜を見つめかえす。
文句はない。
付き合いは別に自由。
でも…雅樹さんもいっていたけど
この子は不気味。
なんだろう。
嫉妬心にしては
やけに異常。
それに
なんか
雅樹さんが壊れるくらい
破壊力を持ってる。
柚子は
ゆっくりと顔をあげ
恐る恐る聞いてみた。
「あなたは
なにものなの?」