MIND ART
気が付くと、黒いスーツに身を包んだ、青いネクタイの男がトランシーバーを使って、誰かと話している。こちらをちらちら見ながら
「はい、了解」
男は小声でそう言うと、
こっちに走ってきた。
さっきみたいに群れで行動してない。でも、あの服装……敵か味方か……
そんなことを考えていると
「冴、逃げよう」
と、日が私の手を掴んで
走りだそうとした。
そもそも、日はわたしの
味方なの?敵なの?
もうこれが現実だって
認めるから誰か教えてよ!
それから私たちは、あてもなく走り続けた。
そして、いい加減立っているのも辛くなった時、日は私の手を離した。
「あなたは……敵なの?
味方なの?」
私は息も絶え絶えに聞いた
「俺は、あいつらとは違う
そんで、あいつらが俺たちを捕まえようとしてるのは確かだ。でも、なんで追われるのか、そもそもなんで俺たちは他の人間みたいに操られていないのか、
さっぱりわからない」
日が真剣に言っているのを聞いて、私は日を安全だと思うことにした。
それに……やっぱり味方がいるほうが良いし。
「わたしも、わからない。
他にも操られてない人はいるのかな?」
「はい、了解」
男は小声でそう言うと、
こっちに走ってきた。
さっきみたいに群れで行動してない。でも、あの服装……敵か味方か……
そんなことを考えていると
「冴、逃げよう」
と、日が私の手を掴んで
走りだそうとした。
そもそも、日はわたしの
味方なの?敵なの?
もうこれが現実だって
認めるから誰か教えてよ!
それから私たちは、あてもなく走り続けた。
そして、いい加減立っているのも辛くなった時、日は私の手を離した。
「あなたは……敵なの?
味方なの?」
私は息も絶え絶えに聞いた
「俺は、あいつらとは違う
そんで、あいつらが俺たちを捕まえようとしてるのは確かだ。でも、なんで追われるのか、そもそもなんで俺たちは他の人間みたいに操られていないのか、
さっぱりわからない」
日が真剣に言っているのを聞いて、私は日を安全だと思うことにした。
それに……やっぱり味方がいるほうが良いし。
「わたしも、わからない。
他にも操られてない人はいるのかな?」