彼の秘密と彼女の秘密


「錦様、瑠璃は渡せません。またこの度の両家への無礼、どう落とし前つける気ですか。
それと久賀にみなさん、捕縛させていただきます」

4人の行動は早かった。あっというまに8人は捕縛された。

「に、二度と瑠璃にも御影家にも鞍馬家にも手は出さん!け、血判状を書こう」

「だったら今すぐ書きやがれ。瑠璃の腹の子にも手を出さんって事もちゃんと書けよ」

「こら、嵐。一応目上の人間なのです。敬語を使いなさい」

「一応って...お前が一番失礼だと思うがな...」

「ほれ、これ持ってさっさと帰ってくれ!!」

「では、これで失礼いたします」

『次はないと思いなさい』

冷たく言い放つ瑠璃。

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