彼の秘密と彼女の秘密


___瑠璃___


瑠璃の部屋にきた華は覚醒した瑠璃を見て驚いた。
凛に説明を受けると納得したようで、

『傷を癒しますね』

穴だらけの血まみれの足はあっというまに治ってしまった。
元の姿になった瑠璃に

「ありがとうございます。一生かけて瑠璃様のお側でお守りいたします。
この御恩決して忘れません」


「勝手に決めないでもらえるかなぁ。ここの当主は僕だし、瑠璃を守る役目は僕なんだけどなぁ。
まぁいいや。斎藤、しばらく監視をしてください。少しでも怪しければ殺してかまいません」

「わかりました」

話しが終わると、瑠璃は倒れて意識を失った。
妊娠しているせいで力をあまり使えないのだろう。



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