彼の秘密と彼女の秘密
瑠璃は暗殺の稽古を許されてから、毎日早起きして、
仕事に行くギリギリまで稽古をあいている。
苦無、懐刀、剣術等、いろいろな稽古があったが、
瑠璃特有の体から出る様々な武器の使用向上に努めていた。
もうほとんどの忍は瑠璃に敵わなくなっていて、
師範代の斎藤や桐谷が稽古相手になる程だった。
「斎藤、瑠璃の上達はどうです?」
「はい。そのうち私でも歯がたたなくなりそうです」
「瑠璃の力も助けているのでしょうね。毎日ありがとうございます」
「いいえ。むしろこちらもいい稽古になっています」
そのまま斎藤は元の仕事に戻る。
そろそろ僕も相手をしないといけなくなりそうですねぇ...
上達するとは思っておましたがまさかこんな短期間で
ここまでとは思いませんでしたねぇ。
瑠璃の剣の腕を考えれば、まぁ当たり前でしょうか。
嵐と甘味屋にでも注文に行きましょうか...