彼の秘密と彼女の秘密


馴染みの甘味屋でお団子を頼んで帰り道。
倒れている女の子を見つけた。

「大丈夫か!おい!気ちゃんと持てや!」

嵐が抱えて家まで連れて帰る事になった。


「斎藤、医者を」

「はい」


すぐに医者がきた。

「貧血ですね。今点滴をしていますので、もうすぐ
目を覚ますと思いますが...」

はっきりとしない医者の物言いに凛は

「どうしました?」

「頭を打っているようです。目を覚ました時、記憶喪失
になっている可能性もありえます...」

「そうですか...ありがとうございました」

「では」

医者は帰っていった。

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