彼の秘密と彼女の秘密


返事が返ってこない。

回り込んで顔を見ると、顔面蒼白になっている。

「大丈夫か?少しそこの喫茶店にでも入ろうや」

半ば無理矢理に連れて入る。

「お前の家、ここから近いんか?」

無言。

肯定ととっていいだろう。

「今日は行くのやめとくか?」

「...ます...行きます...」

「ほな、それ飲んだら行こか」

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