彼の秘密と彼女の秘密
___凛___
「今聞いていて、いい事を思いつきました」
「なんや?」
「瑠璃の催眠です。捕縛した後、催眠をかけましょう」
「どんなや?」
「そうですねぇ。みなさん、雑技団にでもなってもらいましょう。
せっかくの腕前なんですから」
「それはええ考えや」
「では、明日、決行しましょう」
里奈の方を向いて、
「里奈さんはここにいてくださいね。大丈夫ですよ、
我々は失敗等しませんからね。ゆっくり休んでいてください」
そう言って里奈の客間を後にした。