彼の秘密と彼女の秘密


「そうかぁ!嵐がぁ!」

瑠璃さんはニヤニヤしている。

「瑠璃さん...?」

「あ、ごめんね。里奈ちゃんの気持ちも
わかるけど、嵐の事が好きならそれでもいいん
じゃないかな?亡くなってしまった家族もきっと、
里奈ちゃんっが幸せになる事願っていると思うよ」

「願い...ですか」

「うん。もし私も今子供がいて、死ななくては
ならなくなったら、どんな事をしてでも、
幸せになって欲しいと願うと思うんだ。だから、
里奈ちゃんも、ね?」

「はい。自分の気持ちに素直になってみます」

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