彼の秘密と彼女の秘密


___瑠璃___


暖かいなぁ...まるで誰かの腕の中にいるみたい...

...???腕??

瑠璃は目を開けてみる。
凛の寝顔と凛に抱きしめられるような状態に気づく。

あわわわわわわわわわ!!!!!!!

服!!!...はちゃんと着てる。良かったぁ...

どうにかしてここからでなければ...

クスクス。

「夜這いされたと思いました?大丈夫ですよ。君が離してくれなかったのですよ」

「そうなの?ごめんね」

「いいえ。おかげで可愛い寝顔が見れましたから」

「わ、私だって見れたもん!!凛の寝顔!!」

「......恥ずかしいですね...」

凛は顔を俯く。

「じゃあ、お互い様だよね」

瑠璃はクスクス笑いながら凛の顔を覗きこむ。

「今は見ないでください。恥ずかしいですから」

凛は顔を見られないように、瑠璃の腕を引っ張る。

凛に後ろから抱きしめられるような体勢になる。

「もう少しこのままでいてください」

瑠璃は凛の腕と胸の中でまた眠りについた。
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