彼の秘密と彼女の秘密


「こんなに食べるの?」


「え、だって瑠璃ちゃんと僕でなら大丈夫でしょ?」


「私がいなかったらどうしてたの?」


「大丈夫。絶対会えると思っていたから」


凛はあいかわらずクスクス笑って楽しそうだ。


私達は山ほどあるお団子を食べながらいろんな話をした。


凛は東京からなかなか休めない仕事から現実逃避しにしにきたんだとか。


「じゃあ、一緒だね。私も現実逃避しに京都にきたんだ」


それからいろんな話をした。


彼は20歳で仕事は音楽関係なんだとか。


私は19歳だよー。とか。


でもやっぱり言えない事もあるよ...
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