彼の秘密と彼女の秘密


凛の運転でショッピングモールに向かう。

「凛って運転できるんだねぇ。事故起こさないでね」

「瑠璃、僕はこう見えてゴールド免許ですよ。東京でも運転しますしね」

「ほぉーーー」

「なんですか、その興味なさそうな返事は」

「嵐は運転しないの?」

「俺は免許あるけど自分ではせぇへんの。送り迎えがあるからなー」

「嵐って以外と凄い人なんだねぇ。びっくり」

「なんだよ、以外ってーひどいなぁ瑠璃ちゃん」

「嵐は偉そうにし過ぎなんですよ。自分で運転すればいいのに。
それとも自分で運転したら事故を起こすからでしょうかねぇ」

「バッカ!!違ぇよ!!」

瑠璃は、本当に仲が良いんだねぇ、とクスクス笑っている。
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